落書きだらけの地下鉄が 地上を走った数分間
俺たちが生まれたハーレムが 楽園に見えるよ
壊された消火栓までが 変わっていない街
歩けば仲間たちが ハグを求めて来る
JJに借りを返しに来た ガキの頃の話さ
あいつのことだから もう何も覚えていないだろう
奴に借りを返しに来た ずっと気になっていたんだ
忘れててくれりゃすぐ済むさ ビールを飲んで帰ろうかな
あの頃の俺たちのような ガキたちがタイヤを焼いてる
誰も住んでない廃墟なのに 洗濯物がいっぱい
建前と本音があるのは どこの街も同じなんだ
イリーガルな世界にも 守るべきルールがある
JJに会わないわけにいかねえ いつからか思ったよ
大人になったから 今なんだ 俺は決心した
奴に会わないわけにいかねえ 妻と娘に電話して
何も言えぬまま切ったのは 俺に守りたいものができたのか?
懐かしいあのバーで 近況で盛り上がって
あの夜の拳銃の トリガー引いた
JJに借りを返したんだ 俺の念願だったけど
大人になってから どうでもいい 忘れそうになったよ
奴に借りを返したんだ やっぱり許せなかった
大事にしていたプライドは ガキの頃からずっと変わらねえ