かつて尊敬集めていた
親切なトロールがいた
彼の名はフレミングラード
みんなに愛されていた
果物やコケのケーキを
もりもり食べて
丸々と
大きくなっていった
彼が転がって進むときは
嬉しそうに
コローン、コローン、コローン
笑いながら
コローン、コローン、コローン
ある日人間に見つかり
細い山道逃げていた
でも巨大なフレミングラード
道につかえて動けない
人間がとても怖がったから
姿を隠したフィヨルドに
それから彼の
姿を見たものはいない
―でも俺たちは覚えてる
彼の姿
コローン、コローン、コローン
笑いながら
コローン、コローン、コローン
―だから こういう伝統がある
12月はみんな揃って
陽気な仲間讃えよう
トロールの魂
その名も高きフレミングラード
遠い過去をしのんだ後は
彼に似せた石造の
鼻の穴に一掴み
草をつめ祈る
彼に祝福を
ああ伝説のトロール